有識者の投資見通しまとめ

トウシル記事の「日本の半導体株10選、米中摩擦や生成AI拡大で日本メーカーに脚光!」の振り返り

佐藤勝己氏による2024/4/11の記事日本の半導体株10選、米中摩擦や生成AI拡大で日本メーカーに脚光!で紹介されていた銘柄を振り返ります。

長期スタンスで考えた場合、「半導体株を買うほうが投資妙味は高い」という判断の中で国内の半導体関連10銘柄を紹介。ただし「技術革新などによって一部の工程が不要となる状況」といった長期視点でのリスク要因も上げてはいます。
東京エレクトロン(8035):38920円
信越化学工業(4063):6540円
ディスコ(6146):55550円
アドバンテスト(6857):5965円
レーザーテック(7740):42050円
SCREEN(7735):18475円
ローム(6963):2253円
東京応化工業(4186):4259円
マクニカHD(3132):7102円
TOWA(6315):9700円
※価格は4/11終値。

1~3か月後の値動きの状況

銘柄 初回 1か月後 2か月後 3か月後
東京エレクトロン 38920 34640 34460 38050
信越化学工業 6540 5813 6193 6715
ディスコ 55550 52710 59990 68540
アドバンテスト 5965 5127 5353 6841
レーザーテック 42050 40620 40100 34210
SCREEN 18475 15620 15005 16295
ローム 2253 2065.5 2032.5 2344
東京応化工業 4259 4434 4105 4563
マクニカHD 7102 6555 6620 6680
TOWA 9700 13450 11640 11170

1か月後はSOX指数などの落ち込みがあったので多くが初回の値から下げましたが3か月後には戻りが見られる銘柄もあり増減半々といったかたちです。強く伸ばしたのはディスコが23%ほどで落ちたのがレーザーテックの-19%が痛いところです。全てを同じ金額で買った場合は4%ほどのプラスなので長期の観点ということならまずまずではあります。

とはいえ下落が強かったレーザーテックは2年弱ほどでいわゆる10倍株を達成した銘柄で初回のピークは2022年1月に到達したところから下がり始め2年弱かけて同水準に戻り3月には少し最高値を更新してまた下がり始めているという形で流行りものだけに乱高下が強い銘柄も半導体株には混ざっているようなので安全志向が強めの人には栄枯盛衰の情報はしっかりと追っていくことが長期と言えどもリスク管理の点では大事なようです。次回は10月ごろにまた見ていきます。

1年後の値動きの状況

まず初回と1年後の値動きの変化です。

銘柄 初回 半年後 比率
東京エレクトロン 38920 25620 65.83%
信越化学工業 6540 6126 93.67%
ディスコ 55550 37560 67.61%
アドバンテスト 5965 7798 130.73%
レーザーテック 42050 24000 57.07%
SCREEN 18475 10470 56.67%
ローム 2253 1721.5 76.11%
東京応化工業 4259 3585 84.17%
マクニカHD 7102 1960(5880) 82.79%
TOWA 9700 1998(5994) 61.79%

全て同額買い付けた場合だと22%ぐらい減っている感じです。マクニカとTOWAは株式を3分割しています。長期前提とはいえ初心者が全部持っていたらかなり不安な状態なんじゃないでしょうか。NVIDIAも8月の下旬の決算発表後には下げていたのですが執筆している10月14日には年初来高値を更新しています。日経平均でも4月と10月のはじめでは10月のほうが良いだけにこの半年間は日本の半導体関連は平均よりも悪かったといえるでしょう。私も信越化学工業は流行りもの動きを肌で感じるため1株だけ持っていますがそこまで下げていないのは不幸中の幸いでしょうか。

入っている証券会社のレーティングではいまだ強気が中立よりも多く弱気もいないケースが多いようではありますし記事にも短期的には「半導体関連株の過熱感は拭い切れません」とあるようにむしろ分散投資タイプなら暴落率が高いところはまた買い増してもいいポイントと見る場合もあるかもしれませんね。個人的には流行り物過ぎてあまり響かないのですが。来年の4月にはどうなっているかはまた次回にて。

半年後の値動きの状況

まず初回と半年後の値動きの変化です。

銘柄 初回 半年後 比率
東京エレクトロン 38920 19640 50.46%
信越化学工業 6540 3871 59.19%
ディスコ 55550 27470 49.45%
アドバンテスト 5965 5632 94.42%
レーザーテック 42050 11960 28.44%
SCREEN 18475 9133 49.43%
ローム 2253 1,304.50 57.90%
東京応化工業 4259 2861 67.18%
マクニカHD 7102 1761.5(3987) 74.41%
TOWA 9700 1329(3987) 41.10%

全て同額買い付けた場合だと43%ぐらい減っている感じです。最も激しい下落はレーザーテックで24年5月の終わりからずっと下げ続けています。売りを誘発させるファンドによる空売りレポートというものがあるらしいです。マクニカとTOWAは株式を3分割しています。長期前提とはいえ初心者が全部持っていたらかなり不安な状態なんじゃないでしょうか。NVIDIAも8月の下旬の決算発表後には下げていたのですが執筆している10月14日には年初来高値を更新しています。日経平均でも4月と10月のはじめでは10月のほうが良いだけにこの半年間は日本の半導体関連は平均よりも悪かったといえるでしょう。私も信越化学工業は流行りもの動きを肌で感じるため1株だけ持っていますがそこまで下げていないのは不幸中の幸いでしょうか。

入っている証券会社のレーティングではいまだ強気が中立よりも多く弱気もいないケースが多いようではありますし記事にも短期的には「半導体関連株の過熱感は拭い切れません」とあるようにむしろ分散投資タイプなら暴落率が高いところはまた買い増してもいいポイントと見る場合もあるかもしれませんね。個人的には流行り物過ぎてあまり響かないのですが。来年の4月にはどうなっているかはまた次回にて。

記事作成:2024年7月26日/10月15日更新/25年4月22日更新