記事は24年6月4日の公開で株価的には日経平均は1月から3月は伸びは継続して4月で高止まり、そのまま停滞といった雰囲気の中で、横ばい状況はまだ続くとみる見立てで「中小型株で、足元下落基調が強まっている高配当利回り銘柄は、長期投資の観点では狙いどころ」という趣旨のもと紹介された銘柄のログです。短期ではなく10・20年と長期投資向けの紹介となっています。
記事リンク:https://media.rakuten-sec.net/articles/-/45400
銘柄 | 初回 | 1か月後 | 2か月後 | 3か月後 |
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東亜建設 | 984 | 1015 | 922 | 940 |
ムゲンエステート | 1155 | 1315 | 1152 | 1519 |
タイガースポリマー | 834 | 875 | 745 | 819 |
ユシロ化学工業 | 1722 | 1831 | 1586 | 1710 |
全保連 | 686 | 737 | 686 | 735 |
該当期間は8月の大幅下落があったわけですがムゲンエステート(27%up)・全保連(7%up)初回よりも上回り早期の回復以上を果たしています。残りの銘柄も下落が大きいのでも5%程度なので改めてパニック売りが多かったことをうかがわせます。
短期ですでに26%の伸びを見せたムゲンエステートは中古不動産を取り扱う会社で「金利上昇はネガティブ要因」としていますが転じてデフレ脱却の意識に傾けば見直しの買いが入るだろうと行った見通しでした。
全保連は家賃債務保証会社とどちらも不動産系が早い回復を示したことになりますが「おすすめ不動産株」とかで表示されたほかの銘柄を何個か見ると戻りきっていないものもそれなりにあったので必ずしも不動産系が今回の下落で安定性があったわけではなさそうです。
なんにせよ、長期投資をテーマにした記事なのでまだスタートしたばかりといえますが今回の下落の耐久性は人によっては判断材料の一つにはなるかもしれませんね。
小規模ながらこの中では一番下落率の高い東亜建設は海上の土木系だそうです。新興国の活動で堅調という見立てで業績見通しは低めに出す傾向にあるとのことです。株価は2020年8月から右肩上がりが始まり8カ月ほどもみ合って今年2月をピークに今は下げ続けている状態で押し目買いの場になるかといった状況です。
まず初回と半年後の値動きの変化です。
銘柄 | 初回 | 半年後 | 比率 |
---|---|---|---|
東亜建設 | 984 | 1207 | 122.66% |
ムゲンエステート | 1155 | 2122 | 183.72% |
タイガースポリマー | 834 | 680 | 81.53% |
ユシロ化学工業 | 1722 | 2109 | 122.47% |
全保連 | 686 | 673 | 98.10% |
全て同じ額買った場合なら21%ほどの利益です。日経平均だと6月と12月の差は下落してますので良好な値といえそうです。最も伸びたムゲンエステートは8月上旬の大幅下落も10日ほどで回復して今回の確認時点ではちょっとの下落にしか見えません。4期連続の増配や不動産の買取が堅調といった情報が目立ちます。最も下落しているタイガースポリマーは11月に31%下落の決算下方修正しています。直近ではチェック前の2月に大幅な増配を発表した時が高くそこから12月までのびることなく迎えたことになります。自動車部品関係の大手デンソーやアイシン・豊田自動織機なども似たようなチャートの動きなので自動車部品業は不遇の期間だったのかなと思わせます。同業種のユシロ化学工業も伸びてはいるものの決算で上方修正するまで低空飛行でしたから。ミーハーな動きではあります。
次回は25年6月に更新予定です。
記事作成:2024年9月4日/12月6日更新