記事は24年8月27日の公開で「9月に中間配当を実施している3月決算企業から高配当利回りで、今後も好業績が期待できる5銘柄」といった趣旨での紹介です。あくまでもNISA、長期運用での目線となってはいます。
記事リンク:今買いたい日本株:9月配当、高配当×好業績のお宝株5選
銘柄 | 初回 | 1か月後 | 2か月後 | 3か月後 |
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野村不動産HD | 4118 | 4902 | 3768 | 3716 |
日本製鉄 | 3278 | 3246 | 3028 | 3033 |
大和工業 | 7211 | 7237 | 6901 | 7565 |
三菱HCキャピタル | 1049.5 | 1021.5 | 1010 | 1007 |
ふくおかFG | 3807 | 3627 | 3465 | 4110 |
全ての銘柄を同額買った場合だと2%ほど微減となっています。伸びているのは大和工業の5%ほど、ふくおかFGの8%の2銘柄です。日経平均でも9月と12月初めの比較では微減なので、普通の動きの範疇と言えそうです。ふくおかFGは5月の終わりごろをピークに10月終わりごろまでダウントレンドでしたが決算を上方修正したことで反発させています。大和工業は10月終わりの決算では下方修正だったんですが一時的には上がり再び下方向を向かう最中を思わせるような状況です。解説でも大幅な減益見通しに触れていますが「会社の想定は保守的で押し目を狙いたい」としています。
USスチールの買収を米大統領などから反対されている日本製鉄は今回の3カ月単位では大きな下げではありませんが3月ごろからじわじわと下げ続けている状況です。記事の解説では買収は現在の業績には含まれていないとあり、成功した場合はプラスとしていますが破談になった際の違約金の可能性には触れられてはいませんでした。
三菱HCキャピタルは予想も結果も増益だったのですが株価はさほど反応せず一時的に少し上がった後は大幅下落から戻った価格帯へ再度戻っている状況です。野村不動産も下げてきているわけですが不動産系は上がる銘柄もあるのですが軽く見た限りでは1/3ぐらいだったので野村は今回それに入ることが出来なかったことにはなります。
まず初回と半年後の値動きの変化です。
銘柄 | 初回 | 半年後 | 比率 |
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野村不動産HD | 4118 | 850.4(4252) | 103.25% |
日本製鉄 | 3278 | 3375 | 102.96% |
大和工業 | 7211 | 7932 | 110.00% |
三菱HCキャピタル | 1049.5 | 1021 | 97.28% |
ふくおかFG | 3807 | 4070 | 106.91% |
全体では104%ほどの微増に転じました。日経平均の24年9月と25年3月ではマイナスなので悪くはない状況と言えるでしょう。野村不動産HDは株価が5分割になってます。6か月のチャートだとすごい右肩上がりに見えて関税ショックの時も調整程度に見えるのですが初回のチェック時からはそれほど伸びずに戻した程度という形です。
トランプ就任時期ではよくニュースで見かけた日本製鉄は年明け以降伸びはじめ、チェックポイント時点ではプラスに戻りました。ただこの記事を書くのが遅れてしまった5月時点では関税ショックでまた下値を24年末よりも更新してしまっています。その他は一時的に下がっても元の水準程度には戻っているだけに地合いはやはりよろしくないのかなという印象です。そもそも素人目には買収問題進んでないのになんで上がったのかという感じですよね。
大和工業が一番伸びて10%です。1番で10%はいささか寂しいですが全体相場自体が横ばいなので致し方ないですね。本記事では「業績は大幅な減益見通しだが、会社想定は保守的なので押し目買いを狙いたい」としていましたが、相場が横ばい状況のとき会社側が低く見積もるようなところのほうが堅調になりやすいか今後気にかけてみたいとは思います。
唯一下げた三菱HCキャピタルと2番目に伸びているふくおかFGはチャート的にはほとんど同じ動きでこのレベルの増減は誤差の範囲でしかないのかもしれませんね。
次回は25年9月ごろの更新予定です。
該当記事公開:2024年8月27日/レビュー記事12月10日・25年5月14日更新