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岩本秀雄氏が週刊東洋経済で米大統領選挙後に走り出す銘柄をピックアップ

週刊東洋経済9月15日号で岩本秀雄氏が米大統領選挙後に走り出す銘柄をトランプ・ハリス双方のケースから紹介していました。

1~3か月後の値動きの状況

銘柄 初回 1か月後 2か月後 3か月後
石油資源開発 1054 1160 1103 1096
日揮ホールディングス 1197 1321 1401 1298.5
クレハ 2632 2824 2857 2805
丸山製作所 2488 2225 2208 2024
ハーモニック・ドライブ・システムズ 3015 3125 2676 2518
日油 2182 2677.5 2461.5 2223.5
ヤマックス 1140 1313 1456 1490
Ridge-i 2266 1869 2120 2120
三菱重工業 1651.5 2209.5 2326 2256.5
東京計器 2573 3235 3635 3285
住友林業 6253 6363 5819 5901
積水ハウス 3764 3854 3660 3628
信越化学工業 5575 6193 5788 5524
太平洋セメント 2982 3358 3467 3685
竹内製作所 4155 4380 5030 5010
キッコーマン 1591.5 1676 1753 1686
東洋水産 9209 9309 9647 10550
ホットランド 2264 2314 2380 2233
力の源HD 1156 1167 1083 981
兼松 2450 2302 2622.5 2538.5

トランプだった場合、エネルギー規制緩和の観点から石油資源開発~ハーモニック・ドライブ・システムズが、防衛力増強の観点から日油~東京計器となっていて

ハリスだった場合が住宅市場活性化の観点から住友林業~竹内製作所、食料品買いやすくなる観点からキッコーマン~兼松という構成です。

結果トランプとなりましたがトランプ側で挙げられた銘柄はトータルすると7%ほどの上昇に対してハリス側は4%ほどの上昇です。9月と12月初めの日経平均の比較では微減なのでどちらも健闘している形で、トランプ側のほうが就任以降より加速していくかが注目されます。

トランプ側で堅調なのがヤマックス・三菱重工が30%以上伸ばしています。ヤマックスはHP見るとハリス側の建築系ではと思うのですがちょうどチャート的には確認した8月終わりから9月初めごろが直近の底値で現状挙げている段階なのですがまだ3月終わりごろの高値には届いていないといった状況です。三菱重工はいろんなところで大型株や安定株のようなテーマでよく挙げられていて23年7月からずっと右肩上がりが続いています。私も年初に2・3年以内に3倍株といったテーマで見かけた時少し買ってその時の値からは倍近い状況まで来ています。

対して20%近い落ち込みがハーモニック・ドライブ・システムズと丸山製作所です。エネルギー関連自体がさほど伸びてないのですが前述のとおり日経平均自体もそんな感じなところでなわけですがハーモニックは部品、丸山はHPを見ると農林系機械や水エネルギーを利用した機器といった印象を受けます。チャート的にはどちらも横ばいの動きから8月の暴落以降対して回復することなくずるずると後退している形となっています。エネルギー関連と言ってもどちらも最終的には物なので「関税上げる」とも言ってるトランプへによる好影響の享受はどれほど受けられるのでしょうね。

ハリス側は全体的には微減が多くその点では選挙結果を多少反映しているかもとは言えるかも?20%以上あげているのは竹内製作所・太平洋セメントですがどちらも8月暴落前の値段には届いていません。資産・知名度は上であろう積水ハウスは今回の計測機関では微減でも業績自体はいいですし8月の暴落からは早期に回復し一時は暴落前の高値も更新していたりもする利確勢の動きかもしれませんし人によっては安定性は上とみることもあるかもしれません。一方でネットの有料記事では「茨の道が待っている」とも題された記事がありましたがどうなるでしょうか。

半年後の値動きの状況

まず初回と半年後の値動きの変化です。

銘柄 初回 半年後 比率
石油資源開発 1054 1180 111.95%
日揮ホールディングス 1197 1151 96.16%
クレハ 2632 2826 107.37%
丸山製作所 2488 2045 82.19%
ハーモニック・ドライブ・システムズ 3015 4245 140.80%
日油 2182 2189.5 100.34%
ヤマックス 1140 1668 146.32%
Ridge-i 2266 2825 124.67%
三菱重工業 1651.5 2345 141.99%
東京計器 2573 3430 133.31%
住友林業 6253 4702 75.20%
積水ハウス 3764 3355 89.13%
信越化学工業 5575 4486 80.47%
太平洋セメント 2982 3901 130.82%
竹内製作所 4155 5380 129.48%
キッコーマン 1591.5 1462.5 91.89%
東洋水産 9209 8788 95.43%
ホットランド 2264 2160 95.41%
力の源HD 1156 1387 119.98%
兼松 2450 2591 105.76%

トランプ側の株は平均で118.51%、ハリス側は101.36%なので3か月間のころよりも差が開きました。日経平均の24年9月-25年3月の差は97%と微減なのでハリスのほうでも悪いわけでもないというのも良いですね。

ハーモニック・ドライブ・システムズは前回は悪い部類で下が一気にトップ層の上昇率に変化しました。2月の終わりごろなら170%越えもあった状態です。ちょうど前回のチェック以降から右肩上がりが起きましたが記事的には1月に自社株買いで好感などの見出しが見つかります。その他では24年10月にハタ研削の再生支援に係る事業譲渡契約締結といった記事もあるんですが当時のその時期は大して株価的な反応はありませんでした。更新が遅れてしまったため書いてるときは5月なんですが115%まで下げていたりとあわただしくは感じるので個人的に相性よくなさそうです。

個人的には東京計器が気になるところですが近々ではFXのほうで予算を割く予定なのでまさしくただのログとして記すだけです。次回は25年3月ごろにチェックしていきます。

記事作成:2024年12月17日